人は知っている人としか恋に落ちることはできません。
地球には40億人も人がいて、自分にとってもっとも適した人というのは一人しかいないかも知れません。
それでも、人は自分が知っている範囲内の相手に対して恋に落ちます。
恋に落ちてしまうと「この人が運命の人だ」といとも簡単に思いこんだりします。
そして結婚してしまいます。
不動産探しも同じようなものかも知れません。
なんでも同じかも知れませんね。ある証券会社OBのこの言葉を思いだします。
日本人は元来「目に見えないもの」を評価する能力に欠けている。
人は見えている範囲のことでものを考え、選択し、行動するのです。
これはどうすることもできません。
視野の狭いひとは、その視野の中でしか考えません。
では、少しでも選択の範囲を広げ、少しでも目的にかなった行動をするにはどうしたらいいでしょうか?
そのためには、「抽象化」することが重要です。
「自分が知らないことがある」そのことを知っていることがその鍵です。
自分が巡り会うべき人は「南アフリカの○○郡の○○市の○○丁目○○番地のジェニファーなんとかさん」ということが最初からわかることはありませんが、例えば「目が大きく、頭がよく、気が強い」という抽象化をすれば、目が大きいグループ、頭がよいグループ、気が強いグループから徐々に抽出して効率よく理想の女性を捜すことができるでしょう。
その結果は、必ずしも「唯一無二のベスト」ではありませんが「可能な範囲でもっともベター」という意味では「ベスト」でしょう。
選択を迫られたとき、いかに抽象化して選択の範囲を狭めるか、ということが効率よく行動するための非常に重要な鍵になります。
ひとつひとつ事象を見てしまっては、無駄が多すぎ、よい結果は得られません。
オーディションで選考できるのは一日30人が限界だそうです。
しかし、応募用紙に抽象化された答えの中から、効率よく抽出していけば数万人をふるい落とすことができるわけです。
もちろん、最後にはオーディションで確かめる必要もあるでしょうが。
そうやって結婚相手選びをする人も最近は増えてきたようですね。
抽象化は、また、人とコミュニケーションする場合も非常に重要です。
体験は体験にすぎません。それはひょっとすると2度と起きないかも知れません。
体験だけでものを考えれば無駄が生じます。
体験を抽象化してイメージを共有したとき、多くの共感が得られればそれは真実に近いかも知れません。
抽象化を行い、情報を整理して、選択し、行動する。
これです。
